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2016-06-05 23:26 | カテゴリ:第三章
かなしいお話を書くと割とメンタルにくることに最近気づきました。










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ニユ「おわ、なんだこれ。雪?」

プルミエンデ「これが雪。初めて見た。」

ニユ「私も。こんな白くて脆いもんなんだね。触っても触った感じもしないし、まるで水だ。」

モトカ「実際水なんだけどな。氷のかけら、雨とそんなに変わらないさ。」

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プルミエンデ「でも綺麗。それに凄く周りが静かになったみたい。なんでだろ。」

ニユ「な。まるで雪が音を喰ってるみたいだ。」

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モトカ「なんつー風情の無い比喩。」

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レザシア「な。乙女らしさの欠片も無い。」

ニユ「おめーら口先前衛芸術共にだけは言われたくねーぞオイ。」

モトカ「俺も同類項かよ!というかそれ芸術でメシ食ってる人達に失礼だろ!」

レザシア「えっと、兄弟?兄弟?なんとなく馬鹿にされたことだけはわかったぞ?」

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プルミエンデ「プフッ。」














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アステガ「……………。」

シンヤ「んな怖い顔して空睨んで、どしたん?」

アステガ「別に。」

シンヤ「雪が珍しうて感傷にってガラやないよね。………ん?睨んどったのは空やのうて山?あれに何か──」

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アステガ「進むぞ。」

シンヤ「お、おう……。」

















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レザシア「それで、奴を剣から剥がす方法にアテはあるのか?」

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モトカ「ないよそんなもん。これから探すんだ。」

レザシア「だとは思ったがな。あれだけ大口を叩いたんだ。成し遂げねばそれは間違った脚本であろう。しかし俺達もまた酷な誓いを立てたものだな。ようやく折れることで灯を消した溶けない蝋にまだ灯りを望むとは。」

モトカ「お前のその変な例えにも慣れちまったよ…。いくら残酷な望みだろうがこんないつの間にか手の届かないとこまで逃げられてそれまでなんて別れ方納得できるか。お前だってそうだから俺の言うことに賛同したんだろ。」

レザシア「まあな、俺にも奴に言いたいことくらいある。それこそ拭っても積もり続ける砂埃の如くに。」

モトカ「それにこれはお前の為でもある。」

レザシア「ほう。」

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モトカ「ヴェイグさんが言うにはこいつはその辺の専門家でもお手上げの憑依なんだ。今の技術じゃ引っ張り出すのはきっと無理だろうと思う。ってことで新しい方法を見つけ出さなきゃならないが、それには今地図に載っている場所で学び、探して回るだけじゃ駄目だろう。」

レザシア「では別の次元にでも踏み出すか?それとも東方の地でも目指してみるかね?」

モトカ「その辺も考えているとこでさ。で、色んなとこを巡ってこの世界を見てまわって知るのはお前の人殺し癖を直すのにも必要なことじゃないかなとも考えてる。」

レザシア「…話が違うぞ貴様。もう言わんのではなかったのか。」

モトカ「頭ごなしにはな。自分からやめてもらえるよう努力することにした。というかしばらくは俺がお前の殺意の相手をしてやれるがそんなもんいつまでも続くわけがないだろ。」

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レザシア「な……!」

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モトカ「それにお前ヴェイグさんのあの話を聞いといて、ついさっき生を望むことを覚えたとか言っといてまさかまだ人殺しの自分を心の底から望んでるとか言わないよな?拘る気持ちはわかるけど人でなしぶってルキオの教えにばかりしがみついてないで他の生き方も学習してくれると俺は嬉しいよ。」

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レザシア「………ノーコメントだ。」

モトカ(図星か。最近わかったけどこいつ子供っぽいとこあるな。)

モトカ「………そういうことで、これからこの世界には今のお前より楽で楽しい生き方してる人がたくさんいるし、それはお前にだってできるんだってことを知ってもらう。ルキオに連れられて俺が教わったようにな。」

レザシア「ふん、俺の飼っている天邪鬼がそう簡単に運ばせてくれるとよいがな。」

モトカ「それでだめだったらその時はまた別の方法を考える。とにかくどうにかして殺しとは無縁な人間になってもらうさ。」

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レザシア「………ムシャクシャする。一手お相手願えるか。」

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モトカ「ぐうの音もでないからって八つ当たりはよくないぞ。」

レザシア「その見透かしたような態度が!その見透かしたような態度が!!」

モトカ「流石に今は控えた方がいいんじゃないかなあ!ほら皆に置いてかれてるじゃん!!」














…そしてお前が殺しを忘れて、ルキオを引っ張り出せたらその時は………その時こそ俺も逃げ続けるのはやめにしよう。

死を望むことと生を望むことはきっと誰もが持つコインの表と裏。ルキオのおかげで今は覆い隠せているけれど…

死を望む側面があって、それによって犯した罪と向き合わなきゃならないのはむしろ俺の方なんだから。















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アステガ「!」

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ニユ「げっ!あの橋の向こうに…いるのは…?え?だれ?」

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???「戦場で阿月の死を前に恐怖を覚え、精神が壊れた護衛者を処分したニユは、自身も目にしてきた数多の人の死により崩壊した精神を持ちながらも自分のしていることに疑問を持つようになった。

阿月やヴェイグ、私といった人間との触れ合いでニユの精神には新たな成長の兆しが見え始めていたのでしょう。

それを知ったテオスはその変化を危険視するようになる。救世主としての役目を放棄されては困ると、彼女の持つ愛故に。

彼女は新しく代わった護衛者にその原因となっていた私達を殺させようとした。

ニユはそれを察知して阻止し、私達人間の仲間を連れてこの迷宮に足を踏み入れた。

自分と同じように皆と一緒に話をしてくれれば自分の疑問もわかってもらえる。ニユはそう思っていたんでしょう。

結果は全滅。皆、テオスの掌の上で、ニユの眼前でこの迷宮に殺されかけることとなった。

その時だった。自責と悔恨の念からニユが自身の変わらずの命を私達に託したのは。私達を不死という人ならざる存在へと変じたのは。

身勝手にも妹を止めてほしいという願いまで残して。」

ニユ「ぁ…………………。」

アステガ「それで、下らねえ前口上は終わりか。」

???「そうね、語りたくもない昔話はこれでおしまい。」

アステガ「どうせダベりに来たわけじゃねえんだろ。」

???「その理解、喜んでほしいの?憎んでほしいの?」

アステガ「…………。」

???「…………。」

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アステガ「知るかよ気持ち悪ぃ。」

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ユリア「そうね、気持ち悪い。」
















構想するだけで書く気のないこのお話の続編の舞台がこの地の向こうらへんにあります。

そこはユリアの産まれ故郷であり、ヴェイグの友人でもあるユリアの母親であるタイタニアと、その人と惹かれあったユリアの父親であるドミニオンが

これらは劇中で語られることはありません。
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